奇跡をあなたに


2月20日。


望といつものように学校に行った。


クラスの生徒意外の女子も男子も望の病気を知っていた。


だから私達が歩くたび、周りは私達を避ける。


でも、望は堂々と歩く。


そんな望と一緒にいる事が、私には誇りに思えた。


望の病気を理解する人はほとんどいないけど、私意外に香苗も同じように望を心配していてくれた。

望にも普通に話かけるし、私達は自然と仲良くなっていった。


でも、香苗もいじめにあうようになった。


でも、香苗は負けなかった。


いじめられたら、いじめ返すような女の子だった。



それが正しいのか私には分からないけど、羨ましかった。


そして放課後。


私と望は河原に行った。



「今日幸の家行っていいか?」


「うん♪いいよ―今日なんか食べる?」


「ん―ハンバーグ食べたい♪」


「分かった♪」


そう言って私達は買い物に行った。



やっぱり夕方になると寒い。


私は寒さに我慢できず震えていた。




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