奇跡をあなたに



そのままス―パ―に入り、私達は食材を選びに行った。


私が肉をとろうとして、望のポケットから手を出そうとした時...


!?!


望が離さない。


「望?肉とれない...」


「俺がとってやるよ(笑)」


「あッありがとう(笑)」


そして材料を買いレジに行った時。


望はポケットに入っていた手を出し私の手を離した。


望はポケットから財布を出し、払ってくれた。



「望、いつもごめんね?」


「気にすんな(笑)」


「今日お菓子はいいの?」


「あッ(笑)忘れた――」


「買う?」


「近くのコンビニで買うよ!」


「そっか(笑)」


そう言って私達はス―パ―から出た。


ス―パから出ると寒い。


私は望をチラッと見た。


はぁ―望と手繋ぎたいなぁ―


その時。


「寒いだろ?」


そう言って望はまた私の手を掴みポケットの中に入れてくれた。


望の優しさはとても嬉しかったけど、複雑な気持ちもあった。


望との関係が何なのか分からないから....



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