奇跡をあなたに


次の日。


昼の12時にいつもの河原に行った。



つくともう望はいた。


「望...。」


「おぅッ幸おはよう(笑)てか昼だからこんにちはかぁ~」


「そうだね。」


私はなんとなくテンションが上がらなかった。



「座れよ!」


「うん。」


「昨日はごめんな?」

「...私が意味分かんない事したから。」


「幸は悪くね~よ!ずっと俺が言わなかったから...」


「.....。」


ドクッ


何を?



怖かった。



別れがくるんじゃないかって...



「幸?」


「なに?」


「高校一年の時の事覚えてるか?」


「高校一年?」


「俺らが初めて会った時!」


「覚えてるよ!望ちょ―怖かったし(笑)」


「うるせ~(笑)幸なんかちょ―暗かったしな―」


「うるさい(笑)」


「でもなあの時から....。」

「ん?」


「いつも幸だけを見てきた。」


えッ?



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