奇跡をあなたに


「俺は幸が好きだ!!」


「望...私も好き!!」


「本当か?幸にずっと言えなかったのは、俺が病気だからな、ごめんな...」


「望が病気でも私は好きだよ!」


「ありがとうな!やっと言えたし!(笑)」


「こちらこそありがとう!」


「俺は、いつ死ぬか分からね~から....幸の側にはいつまでいてやれるか分からね~」


「....望?」


「ん?」


チュッ


私は望にキスをした。


望はびっくりしたような顔をした。


「好きだよ...望。」


「俺も。」


そう言って私達はまたキスをした。


このまま離れたくないと思った。


望がいつかいなくなるなんて想像もつかない。


やっと、気持ちが1つになったのに...


今日は2月21日。


この日は、最高の日で幸せな日だった。


でも、寂しくて、辛くて、苦しい日でもあった。


望と私は太陽の光を浴びながら、横になった。


「幸、俺はずっと好きだからな!でも、俺がもしいなくなっても幸は生きてな!俺の分まで生きてな!」


「望...。」



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