奇跡をあなたに


ここにも、私に生きてほしいと思ってくれる人がいる。


本当に嬉しかった。

私はおばあさんに挨拶をして、帰ろうとした。


その時...


「ちょっと待って!」

??


おばあさんが何かを持ってきた。


「なんですか?」


「これ...望くんからあなたへよ!」


「えッ...なんで?」


「前に仏壇を綺麗にしていたら、奈々の手紙と一緒においてあったの。」


その手紙には小さく【幸へ】と書かれていた。


...この手紙...奈々に手紙を書いた時の?


奈々にラブレタ―とか言ってたやつ?


だから二枚あったの?



私は不思議に思いながらも手紙を受け取った。


私はそのまま河原へ行った。


つくと綺麗な夕日が見えていた。


赤く染まった空は私を温かく包んでくれた。



私は座り込み、少しの間空を見ていた。

やっぱりこの場所は落ち着く。



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