奇跡をあなたに


そう思って生きてたけど、辛い事は絶えなかった。


家に帰れば母がいる。

母は水商売の仕事をしていた。


私が学校へ行っている間に寝ている。

私とは正反対の暮らしだった。


母は7時くらいに毎日家を出る。

私は母が仕事に出かける前には帰らないといけない。


毎日500円くれる。


ご飯代だ。


お金をくれる理由は飢え死にしたら困るから...


ただ、それだけだった。


母は私に愛なんてない。

死んでほしいと、本当に思っているんだと思う。


ただ、私のせいで人生を壊されるのが嫌だから仕方なく一緒に暮らしているんだ。


暴力をするけど、会話なんてしなかった。


世間は言う。

母親が子供を愛さないなんて事はない。やっぱり我が子は可愛いものだと...


本当にそうなの?


ならなんで世間は親が子供を殺したり、子供が親を殺すの?

人は口ばっかりだ。

本当に子供を可愛いと思う家族に、私は生まれたかった。


一緒にご飯を食べたり、遊びに行ったりしたかった。


お金持ちじゃなくていい、貧乏でもいいから私は家族がほしかった。


愛がある家族がほしかった...


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