奇跡をあなたに

家にも学校にも私の居場所はない。


無心の私の心。

意味もなく毎日近くの河原に座っていた。


何も考えず、ただただそこにいた。


今思うとそこが私の居場所だったのかもしれない。


そんな毎日が小学校を卒業するまで続いた。


辛い。苦しい。そんな感情すら私にはなかったから休まず毎日学校には行った。

そして中学校も3年間毎日イジメられた。


相変わらずイジメの毎日。

高校に入ると中学校とは違い残酷なイジメが始まった。


机には“死ね”とゆう文字。
そして花が飾られている。

毎日朝来た生徒は、私が座っているのにも関わらず手をあわせていく。


私は死んだと思った。
そう幻想されるくらいに周りは私の存在を無視した。


生きているのか、死んでいるのか分からない毎日。


だから死にたいとも生きたいとも思わなかった。




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