奇跡をあなたに

1人

中学3年。


進路の事も考えないといけない。

ギリギリまで何も考えていなかった私だけど、将来の事を考えると高校には行きたかった。


だから、母に言った。


「母さん私、高校行きたいんだけど...」

「は?何言ってんの?頭が悪いお前が行かなくてもいんだよ!」


「行きたいの...」


「なら、私から離れてくれない?」


「えッ」


母の言っている意味が分からなかった。

「金はあげるから、この家から出ていってくれない?あんたも高校生になるんなら、バイトでもなんでもできるでしょ?それでもいんなら行けば?」


「母さん..私がいなくなっても平気なの?」


「平気もなにも、私の子供だと思ってないから!金をあげるのもどっかで死なれたら困るからね。てか、私彼氏いるから~出ていってくれた方が助かるんだけど!」


「.....。」


私が黙っていると、母はそのまま仕事へ行った。


思わず私は力がぬけ、床にしゃがみ込んだ。



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