奇跡をあなたに


引っ越し先は意外と綺麗だった。

1人で暮らすには充分なくらい。


でも、1人の部屋はとても冷たく感じた。


やっぱり1人でいるより、母に暴力を振られても一緒に暮らしていたかった。


1人暮らしが始まり、節約のために自分でご飯を作ったりいろんな事を工夫した。


でも、この部屋が自分の居場所だとは思えなかった。


高校へ入学するまでまだ一ヶ月もある。
何をしたらいいのかも分からない。


高校に行けば友達もできるかなッなんて期待をしてたから、早く学校が始まればいいなと思ってた。


私は一ヶ月間ほとんど家にいるか、河原にいた。


そんな毎日を過ごしていると、高校の入学式なんてすぐだった。


朝起きて、新しい制服に着替え、学校へ行った。

周りはほとんど親と来ていたけど、私は勿論1人だった。


クラスわけが書いてある紙を見ると、やっぱりしらない人ばっかりだった。


自分なりに頑張ろうと思った。


入学式が終わり、私は教室に向かった。




< 43 / 370 >

この作品をシェア

pagetop