奇跡をあなたに


ガラガラ

教室に入ると、もうすでにグループができていた。


私は自分の席に座り、周りを見た。


1人なのは私だけ...

どうしよ...誰に話かけようかな。

私は自分の席から離れられなかった。

怖かった。

人と接する事が...


その時だった。

「あんた何中?」

1人の女子が話かけてきた。


えッ私?


「あッ...○○中..。」

「あの中学??もしかして幸ってあんた?」

ドキッ


「そうだけど...」


「ありえね―(笑)」


そう言葉を言って、その子は離れて行った。

???
今の何?...

私の事知ってるの?

不思議に思ったけど、私はそこまで気にしなかった。


その日は午前で終わり、私は期待とは違った事に落ち込みながら帰った。


明日は頑張ろう。

友達を自分から作ろうと思った。

でも、そんなのは最初から意味無かったんだ。



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