奇跡をあなたに

「あ~分かった。幸ちょっと待っててな~」


「うん♪」


望が1年の女子の所へ行った。


1人になった私は、窓の外を見て考えていた。


望はやっぱりもてる。かっこいいのも私から見ても同じ。


そのうえ、性格もひねくれていない。


優しいし、気がきく。


こんな男をほっとくほうが変だ。


もし、望に彼女ができたら、私はまた1人になるのかな?


一緒に帰れなくなるし、河原にもいけない。


男女の友達は難しいな~


そう思っていると、望が帰ってきた。


「幸、何たそがれてんの?(笑)」


「あッいや別に...1年生なんだって?」


「あ~別に対した事ね~よ(笑)」


「親友の間には隠し事なしでしょ?」


「あ~告白されたんだよ。」


「で?」


「断ったけど、アドだけでも教えてほしいって...」


「教えたの?」


「教えてね~よ(笑)」

「アドくらい教えてあげれば?(笑)」


「...なんだよそれ。」
えッ?

!?!?


「何怒ってんの?」


「別に怒ってね~よ!」


望は少し不機嫌そうだった。




< 50 / 370 >

この作品をシェア

pagetop