奇跡をあなたに
「あ~分かった。幸ちょっと待っててな~」
「うん♪」
望が1年の女子の所へ行った。
1人になった私は、窓の外を見て考えていた。
望はやっぱりもてる。かっこいいのも私から見ても同じ。
そのうえ、性格もひねくれていない。
優しいし、気がきく。
こんな男をほっとくほうが変だ。
もし、望に彼女ができたら、私はまた1人になるのかな?
一緒に帰れなくなるし、河原にもいけない。
男女の友達は難しいな~
そう思っていると、望が帰ってきた。
「幸、何たそがれてんの?(笑)」
「あッいや別に...1年生なんだって?」
「あ~別に対した事ね~よ(笑)」
「親友の間には隠し事なしでしょ?」
「あ~告白されたんだよ。」
「で?」
「断ったけど、アドだけでも教えてほしいって...」
「教えたの?」
「教えてね~よ(笑)」
「アドくらい教えてあげれば?(笑)」
「...なんだよそれ。」
えッ?
!?!?
「何怒ってんの?」
「別に怒ってね~よ!」
望は少し不機嫌そうだった。