奇跡をあなたに

その日の放課後。


望と私はいつものように河原へ行った。

「なぁ~幸。幸は俺がいなくなっても平気なのか?」

望が突然聞いてきた。

「えッなんで?」


「今日、俺にアドくらい教えれば?とかゆうし。」


「それは~ずっと望断ったりしょうるし...」


「断ったらいけんのん?」


「別に~望の好きなようにすればいんじゃない?」


「なんだよそれ。」


「だって、私逹は友達でしょ?恋人とは違うんだよ?」


「そうだな。だからってアド教える意味なんかないだろ?」


「だって..望も彼女とか普通ほしんじゃないの?」


「何回も言ったろ?俺はいらないの!なら幸は彼氏ほしいのかよ!」


「ほしいとか分かんない。」


「意味わかんね~な。」


「ごめん。でも、望にはちゃんと恋してほしいよ?」


「....ごめん。今日は帰るな。」


えッ


望はそのまま帰って行った。



< 51 / 370 >

この作品をシェア

pagetop