奇跡をあなたに
そんな私を見て望が言った。


「幸、何にやけとん?(笑)」


「別に(笑)」


「キモい奴~」


「もぉ~いいじゃん!(笑)」


そんな会話をしているとあっという間に外ゎ暗くなった。


「幸~俺そろそろ帰るわ~今日はありがとな」


「あッうん。」


「じゃあ~また月曜日なッ」


あッ明日ゎ休みか~月曜日まで望に会えない。


「望ッ!」


「ん?」


私は玄関で靴をはいている望をひき止めた。


「あ~えっと、晩御飯一緒に食べない?」


「えッ?」


「い、いつも1人で食べてるから、たまには誰かと一緒に食べたいな~って...。」


「....。」
望は黙っている。

「やっぱ嫌だよね。ごめん。」


「幸が作ってくれるん?(笑)」


「えッうん。私が作るけど...」


「なら作ってもらお~」


「えッいいの?」


「いいも何も、俺がいいの?って感じじゃん(笑)」


「そっか。なら頑張って作るね!」


私は台所に行き冷蔵庫を開けた。


!?!?


なにもない。

....どうしよ。


ずっと1人だから、あんまり買い物をしない私。


見事に何一つない。


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