奇跡をあなたに
毎日のように学校へ行き、席に座ると生徒が私の所に来て花をおき、手を合わせていく。
変わらない毎日のはずだったのに...。
ガラガラ
先生が教室に入ってきた。
その後ろには見かけない男子がいた。
金髪でピアスをつけズボンは下がっていた。
不良だ。
この学校には2、3年には不良がいっぱいいるけど、1年生ではいない。
理由は先輩が怖いからだ。
こんな6月の中旬に転校生?...
「今日からこのクラスに入る市川望くんだ。みんな仲良くしてやってくれ!」
「は―い」
クラスの女子は騒いでいた。
「転校生?ちょ―かっこいいッ♪」
「やばくない?(笑)付き合いたい♪」
見ただけでモテモテみたいだ。
でも、私の目もその人に釘付けになった。
理由なんて分からないけど...
心臓がドキッとした。