奇跡をあなたに
休みなんて、ずっと布団の中。


月曜日には熱もさがり学校の支度を始めた。


その時、制服を来ていた私の手が止まった。


望に会いづらい。


どんな顔したらいんだろ。


私は制服を着るのを途中でやめ床に座りこんだ。


あんな事ゆんじゃなかった。


そぉ思っていると...


ピンポ―ン


ん?誰?


「はい」

ガチャッ

!?!?


そこにいたのは望だった。


「な、何してんの?」

「は?(笑)迎えに来たんだろ~」


「えッ」


「てか幸~制服ちゃんと着ろよ~」


「あッうん...」


「支度早くして出てこいよ」


「あッはい」


.....?

望はいつもと変わらない?


.....?


私の気持ちに気付いてない?


....?


望、鈍感?


そう思いながら支度を済まし玄関を出た。


「よしッ行くぞ~」


「うん...」


「風邪ひかなかったか?」


「ひいた。」


「何度?」


「38度~」


「まぢ~ごめんな~もう大丈夫か?」


「うん~治った~」


「そっか。ならよかったな」


「うん」


望とは普通に話せた。
あの日は何もなかったかのように。


望のあの悲しそうな顔はなんだったのか。

分からなかったけど、普通に話せてよかった。

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