奇跡をあなたに

2人の間

普通に学校へ行き、いつもと変わらない毎日を過ごした。


放課後になると、私と望は河原に行き話をした。


「幸~なんか、あの日ごめんな。」


「....あの日?」


「うん。あの雨が降った日....。」


「あッいいよ~もう気にしてないから。」


「あれ、なんの意味もないから....」


「そうなんだ。」


「おぅッ」


「あれだよね...(笑)私も変な事言ったから~友達なのにねッもう言わないから...」


「ッ.....。うん」


望は何か言いたそうだったけど最後に言ったのは“うん”だった。


私はその時思った。


望とは“友達”としておろうと。


自分の気持ちを隠す事しか私にはできない。


望が困るより私が辛い方がいい。


この友達だけは大切にしたいから。


< 64 / 370 >

この作品をシェア

pagetop