奇跡をあなたに
母はその女性だけに、子供がいる事を教えていたらしい。


だから女性は私の所に来た。


女性は最後に言った。

「私が話すより、そのバックの中をみればすべて分かると思うわ。
静香さんがどれだけあなたを思っていたか...
そろそろ私は帰るわね。


私は気になっている事を女性1つ聞いた。
「あの、静香って母の事ですか?」

「そうよ、店での名前。」

「そうなんですか。」


「難しいかもしれないけど静香さんの事、ちゃんと向き合って?」


そう言って女性は帰って行った。


私は女性を見送り、部屋に戻った。


私は女性の一言が気になった。



“どれだけあなたを思っていたか...”


母が私を思ってた?

そんなの信じられない。


水商売で働いたのも、お金がよくてただ私を飢え死にさせてはいけないから...


そうでしょ?
母さん。
< 86 / 370 >

この作品をシェア

pagetop