奇跡をあなたに
はぁ―席に戻れないやぁ―
私はそぉ―と鞄を持ち帰る事にした。
帰ると言っても、どうせ家に帰っても邪魔扱いされるだけだから、いつもの河原へ行った。
私はまた寝転び空を見た。
やっぱり空を見ると落ち着いた。
何も考えず、ずっと空を見た。
ここの河原は私の居場所。
長い草が生えた奥にこの河原がある。
だから私しか知らない。
誰もこないとそう思ってた。
私は腕にはめている腕時計を見た。
4時半。
もう学校は終わってるなぁ―今帰ると、まだ学生がいるし...
そぉ思って私はそのまま空を見続けた。
その時だ。
私の顔の真上にまた市川望が現れた。
「だぁ―かぁ―らぁ―何してんの?学校さぼって」
!?!?!?
私はまた急いで起き上がりその場を立ち去ろうとした。
その時だった。
市川望が私の手をつかんだ。
「一緒に話さね?」
え?
私はなぜか頷き、座った。