王子様の、花嫁探し。



「倉庫?」

「うん、マンションの」

「んなもんねーよ」

「へっ?」



ない...?!



「うちのマンションに、
 倉庫建てた覚えはねー」



...ま、ままマジすか?



「え?!じゃぁあたしの荷物...」


「荷物?」


「なんか、最初にマンションに行って、
 なんか、勝手に陸戸に引越しされて、

 ベットとか....。
 もうとにかくいろいろっ!
 あたしの全財産!!

 どこにいったんだよ!?」




倉庫がないとか...

じゃぁあたしの荷物は!?


あーもー泣きそう...!



「.......。」

陸は考え込んだ。



なに考えてんだ?



「分かったかもしんねー。
 今日の帰り、

 行ってみっか!」


「マジ!?さんきゅー!」


これで、
荷物とかは

多分大丈夫だな。


屋上で、

二人で授業サボり続けた。



< 149 / 465 >

この作品をシェア

pagetop