王子様の、花嫁探し。
「...また、二人でここに来れるなんて、
思わなかったよ」
ひまわりを眺める栖羽。
「俺もやねん」
だって
こうして
また栖羽と出会える時点で、
もう...
「...キセキや」
「...うん」
キセキ。
そして、
運命を信じる。
「あの約束...」
「...うん...」
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「覚えとる?」
陸戸は目を細め、
あたしに聞いてきた。
「うん」
少し照れるけど、
ちゃんと伝えなきゃね。
「俺、昔、
弱虫やったな」
昔を思い出すような目をしながら、
陸戸は言う。