王子様の、花嫁探し。
目覚ましの音を止める。
「...。」
テーブルの上においてある手鏡を見て、
「...うわ...」
と思わず声に出してしまった。
目が、酷く腫れてる。
今日、学校行くのやめようかな。
病院へ行こう..かな...。
...でもっ、
氷奈に合わせる顔がない。
氷奈、目覚めたのかなぁ..?
テーブルにおいてある携帯が鳴った。
携帯を取り、画面を見た。
"音声着信 かっちゃん"
なぜだか分からないけど、
不意に胸が温かくなった。
携帯を耳にあて、
『....はい..』
電話に向かって喋った。