王子様の、花嫁探し。
「入ろ?」
かっちゃんはニコって笑って、
あたしの手をひく。
「え、うん」
一体、何する気だろう...。
重たいドアを開け、
大きいホールに息をのむ。
「広い....」
すっごく、すっごく広い...。
「おいで?」
「え?」
キラキラ輝いてるステージへ
向かうあたし達。
「栖羽ちゃんは、ここに座って」
一番前の列のイス。
かっちゃんはあたしに座れと。
「え、うん」
かっちゃんの言うとおりに、
イスに腰を下ろす。