王子様の、花嫁探し。
かっちゃんはステージへ上り、
ピアノの前に立った。
「....かっちゃん....」
かっちゃん...。
「ね、覚えてる?」
かっちゃんは微笑んで、
あたしを見つめる。
「え?」
「前に、栖羽ちゃんが僕に、
栖羽ちゃんのために、
作曲して欲しいって、
言ってたよね?」
...あっ....。
かっちゃんとスイ-ツのお店に行って、
陸戸と氷奈が一緒に居るのを見て..。
あたしが、
初めて陸戸と喧嘩した時。
かっちゃんの家にお邪魔して...、
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「かっちゃんは、
ピアノ今でも弾いてるの?」
「んー....、たまに」
「今度、聞かせてよ」
「うん、いいよ」
「自分で、曲書いたりするの?」
「....ちょっとね」
「今度、あたしのために、
曲作って?」
「いいよ。
栖羽ちゃんへの曲、
作るね」
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