王子様の、花嫁探し。
「嘘ッ....」
冗談で言ってたのに...、
かっちゃんもしかして...。
「栖羽ちゃんのために、
曲を作ったんだ」
まっすぐ、
あたしを見つめるかっちゃん。
「聞いてね。
Only You」
そう言って
ピアノの前に座る。
あたしの心臓は、
ドキドキしてて、
今にでも、
喉から飛び出そう...。
♪~~
綺麗なピアノの音...。
窓の外の雀は 電線の上で口ずさむ
手の中のペンは 紙の上で行ったり来たり
何行かの字で 君への思いを託す
降り続ける雨
僕の気持ちは溢れて まるで雨
庭の落ち葉
僕の思いとともに積み重なる
たとえどんなに苦しくても
君への思いは絶えることなく
君は僕の詩の毎ページに溢れている
僕は書き続ける
君への思いを詩の最後へ
君は僕の
全て.....
君だけに...
Only ... You...