王子様の、花嫁探し。




「嘘ッ....」


冗談で言ってたのに...、

かっちゃんもしかして...。




「栖羽ちゃんのために、


 曲を作ったんだ」


まっすぐ、
あたしを見つめるかっちゃん。




「聞いてね。
 
 Only You」


そう言って
ピアノの前に座る。



あたしの心臓は、

ドキドキしてて、

今にでも、


喉から飛び出そう...。





♪~~

綺麗なピアノの音...。





窓の外の雀は 電線の上で口ずさむ
手の中のペンは 紙の上で行ったり来たり
何行かの字で 君への思いを託す

降り続ける雨
僕の気持ちは溢れて まるで雨

庭の落ち葉
僕の思いとともに積み重なる


たとえどんなに苦しくても
君への思いは絶えることなく


君は僕の詩の毎ページに溢れている


僕は書き続ける
君への思いを詩の最後へ




君は僕の


全て.....



君だけに...



Only ... You...




 


< 306 / 465 >

この作品をシェア

pagetop