王子様の、花嫁探し。
「おはよう」
かっちゃんの笑顔...。
「...なんで?」
あたし、
かっちゃんのベットの上にいる。
「栖羽ちゃんを拾ってきたの」
かっちゃんはえへへと笑った。
「...拾う?」
....どういうことだろう...。
「だって、突然お母さんから電話が来て、
栖羽ちゃんが倒れてるって。
それで駆け込んだら、
栖羽ちゃん地面に倒れてたもん!」
「....嘘...」
あたし、倒れちゃったんだ...。
「それで、栖羽ちゃんを、
僕の部屋まで拾ってきたの」
かっちゃんは少し笑って、
あたしの頭を撫でた。