王子様の、花嫁探し。





「栖羽ちゃん?」


「え?」


ボーとしてると、
かっちゃんは不思議そうに
あたしを見た。





「大丈夫?まだ寝てて?

 おかゆ、作ってくるね」


かっちゃんはそう言って、
立ち上がり、行こうとした。




「かっちゃん!」

「え?」



あたしはかっちゃんの手を掴まった。




「....その...」


「うん?」




「...一人にしないで...?」


あたしはかっちゃんを見上げた。





「...。」


かっちゃんはびっくりしてる。



かっちゃん...

お願い...、


一人にしないで....。






< 344 / 465 >

この作品をシェア

pagetop