王子様の、花嫁探し。
「栖羽ちゃん?」
「え?」
ボーとしてると、
かっちゃんは不思議そうに
あたしを見た。
「大丈夫?まだ寝てて?
おかゆ、作ってくるね」
かっちゃんはそう言って、
立ち上がり、行こうとした。
「かっちゃん!」
「え?」
あたしはかっちゃんの手を掴まった。
「....その...」
「うん?」
「...一人にしないで...?」
あたしはかっちゃんを見上げた。
「...。」
かっちゃんはびっくりしてる。
かっちゃん...
お願い...、
一人にしないで....。