王子様の、花嫁探し。
「...うん。
一人にしないよ」
かっちゃんはまた座った。
微笑んで、
あたしの頭を撫でる。
「...ごめんね...?」
「何がー?」
かっちゃんは頭をかしげた。
「...いつも、
迷惑かけて」
「全然迷惑じゃないよ。
栖羽ちゃんの事は、
僕のことだから」
へへ、と笑うかっちゃんに
ドキッとした。
「僕のこと、
いっぱい頼ってね?
栖羽ちゃんの力になりたいんだ」
かっちゃんはそう言って、
あたしをベットに寝かせた。
「...ありがとう...」
「どういたしまして」
あたしは安心して、
目を閉じた。
「栖羽ちゃん、
甘えん坊」
クスッと笑うかっちゃん。
ありがとう...
かっちゃん...。