王子様の、花嫁探し。




僕のベットで
寝ている栖羽ちゃん。



かなり、精神的に、

疲れてるんだろうなぁー...。





辛かったね
栖羽ちゃん...。



髪に指を通しながら、
そう思った。




栖羽ちゃんの気持ち、
痛いほど、

僕、分かるよ。




僕ね、

ずっとカッコつけてて。



栖羽ちゃんが幸せになれるなら、
僕は身を引く。



何度も、そうしてきたんだ。




顔は笑ってるけど、
心は、

傷だらけになっていた。



陸戸はどう考えるのか、
僕にはわからない。




けど、

もう我慢しない。



『中央公園に来て』


『...分かった』




陸戸から、
栖羽ちゃんを奪うから。


栖羽ちゃんは、
僕が幸せにするから。





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