王子様の、花嫁探し。
綺麗な夜景が、
目の前に広がっていた。
「...すごい...」
綺麗....。
「綺麗でしょ?」
かっちゃんは微笑ながら
あたしの隣に来て、
外を眺めた。
「...うん」
あたしは頷きながら、
外の風景に見とれていた。
「かっちゃん、よくここに来るの?」
「うん。そうだよ」
眩しそうに目を細め、
外を眺めるかっちゃん。
「なんか、寂しくなった時とか。
辛いなぁと思った時とか。
ここに来て、
夜景を見ると、
心が癒されていくんだ」