王子様の、花嫁探し。
確かに
普段過ごしていても
全然気づかない、
綺麗な場所まで見えるんだ。
「うん」
「ねぇ、栖羽ちゃん」
「え?」
かっちゃんと目線を合わせると、
急にドキドキしてきた。
「...好きなの...」
泣きそうな顔で、
そう言ってきたかっちゃん。
「...うん」
どうしたんだろう....。
「....もう、
気持ちが溢れすぎて...。
どうすればいいんだろう....」
そう言って、
あたしの頭を
自分の胸に押し付けるかっちゃん。