・季節に恋して~素敵な恋愛~

「いやぁ~。恥ずかしいなあ。」
「恥ずかしくなんか無いですよっ!」
私は本気でそう思ったんですよ…。
惇先輩の夢が恥ずかしいもののわけがない。

「いや、俺が恥ずかしいんだ。叶ったら未来に言うからさ、今はシークレットって事で!」
叶ったら…か。
その時には、もう、私は隣に居ないよね。

「そうですかぁ~。そうだ。」
「ん?」
「惇先輩は何時頃寝るんですか?」
電話のする時間のタメになると思った。

「う~ん。四時頃かな。」
「え、遅いですよ。」
「いやぁ~日常的に慣れちゃったから。」
慣れちゃダメでしょ。

「寝不足になっちゃいますよ。」
「俺、授業中寝てたもん。」
「あ、未来もですよ!」
「嘘で~す。」
「え。」
「寝ちゃマズイっしょぉ~。」

頭の回転が速いですね…。こんな短時間でそんな事が頭に浮かぶなんて。
私は緊張しまくりなのに。
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