・季節に恋して~素敵な恋愛~

そお言って私の目の前にグーしたまま差し出した。
何かと思ったけど、反射的に私の手がそのグーの手の下へ行った。

ポトッ

(ん?手の平に何か乗っかったぞ?)

手の平を見てみると、スティッチのストラップが乗ってあった。
「……可愛いですね。」
私は顔が熱くなっていくのが分かった。

「それはお土産だ!だから、落し物じゃ無い!」
惇先輩はクスッと笑って部室へ戻った。

ドックン…
ドックン…

(このストラップ、ずっと大切にするっ!)

そう私は心の中で叫んでいた。
いや、キャーキャー叫んでいた…。
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