・季節に恋して~素敵な恋愛~
夏下旬
惇先輩を諦めて季節は秋へと近づいて行った。
それにつれ、体育祭も近づいてきた。
「未来ぅ~!」
ヘトヘトになって帰って来たのは李帆だった。
「リレーってこんなに疲れるっけ~?」
そう、今は体育祭へ向けてのリレーの練習や種目の練習を全クラス、一斉に行う事になった。
もちろんそこには惇先輩の姿もある。
…目が追って行ってしまう。
私は急いで目線を変えた。
「未来ぅ~…。」
「な、何っ!」
李帆はまた、グサッとくる言葉を持って来そうだった。
「そう意識して避けるなよ~。」
「な、何の事っ!?」