・季節に恋して~素敵な恋愛~

パンッ!

一斉に走り出した。
やっぱり惇先輩に目が行く…。

…イヤッ!それは竜地さんが居ないからだっ!
また…一人漫才が始ってしまった。
止めよう。

惇先輩が私達の近くを通ろうとしていた。

「み、未来っ!未来っ!」
あ、れ…。
可笑しい…。
「未来っ!何処行くの!」
足が…勝手に動いて…。

「分かんないの…諦めたハズなのに!」
「え?何が諦めたの?」
「…………。」

私は李帆の言葉を聞かずに惇先輩の方へと向かって行った。

こんなの…可笑しい。
私は…竜地さんの事が好きなんじゃないの?



< 39 / 133 >

この作品をシェア

pagetop