・季節に恋して~素敵な恋愛~
パンッ!
一斉に走り出した。
やっぱり惇先輩に目が行く…。
…イヤッ!それは竜地さんが居ないからだっ!
また…一人漫才が始ってしまった。
止めよう。
惇先輩が私達の近くを通ろうとしていた。
「み、未来っ!未来っ!」
あ、れ…。
可笑しい…。
「未来っ!何処行くの!」
足が…勝手に動いて…。
「分かんないの…諦めたハズなのに!」
「え?何が諦めたの?」
「…………。」
私は李帆の言葉を聞かずに惇先輩の方へと向かって行った。
こんなの…可笑しい。
私は…竜地さんの事が好きなんじゃないの?