・季節に恋して~素敵な恋愛~

男子の長距離も終わり、いよいよラストのリレー。
体育祭の締めは三年生のリレーだった。

「未来ぅ~。さっきはどおしたの?」
李帆が心配そうに見てきた。

「な、何でも無いよ。」
「でも……諦めたハズなのに。って言ってたよね?」
「そ、それは…。」
心の中に留めておいたハズの気持ちがあの時口から出ていたんだ。

「李帆にね…言って無かったの。」
「何を?」
もう、気づいていると思う。
でも、きっと李帆は、私の口から聞きたかったんだ。

「李帆に相談した時あったでしょ?あの時、もう未来は惇先輩の事を諦めようと心に誓ってたの。」
李帆はちゃんと聞いてくれてる。
「黙ってて、ゴメンネ。」

数秒経って李帆から笑みがこぼれた。


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