・季節に恋して~素敵な恋愛~
すると香菜が口を開いた。
「香菜ね、部活で未来が帰った後、惇先輩と話してたんだけど、全部未来の事だった!」
「嘘…いつのまに…。」
「先輩、未来から卒業式の日に花束貰いたいって言ってたよ。」
いや、無理だよ。
二年生がやるしね。
先輩が部活に来ると思ったら来なかった。
だから、返事は後で言おうと思った。
そんな中、私には一つ疑問が…。
「香菜…」
「ん?」
「思ったんだけど、先輩は優しいから未来が泣くと思って、付き合ってって言ったんじゃないの?」
香菜は目を大きくした。
「馬鹿っ!違うよ。先輩めっちゃ未来の事考えてたよ。お返しは今日が良いか、家に持っていけばいいか、卒業式の日に渡すか…。そこまで考えてたんだよ。
何とも思ってない人に付き合ってなんて言わないよ。」