月は昼に恋を、する。
「え え なんで あたしの名前…し「話は 後」

ぴしゃりと 言われ 口を閉じる
黒髪の男性は
小陽の手首を掴み 立たせた
「兄さん 小陽ちゃんは 連れて行く
兄さんも 早く帰って来てね」
「あぁ」
もう一人の
兄さんと呼ばれた 黒髪の男性は頷き
突き飛ばした男と 対峙していた

一体 何が 起こったの………?
「小陽ちゃん 歩ける?」
なんとか 立っていたが たつのがやっとで 足はガタガタ 震えていた

「あ ある……け ……ません」
小陽が 言うと 黒髪の男性は 溜め息を付き
「ちょっと 我慢してね」「え!?」

ふわっ

え え 何 なに やってんの!?

右手を小陽の膝裏にいれ 左手を腰に巻き付け
つまりお姫様抱っこをした
「ちょっと 走るけど 落とさないから」

え 走るって え ちょっとぉ!?

余りにも 怖い行動に 小陽は思わず 腕を彼の 首に巻き付け 目を瞑った



「ごめん 小陽ちゃん 手 離して」
気が付くと なぜか自分は 車の中に居た
「え あ すいませんっ!?」
腕が 巻き付いたままで 彼の顔は かなり困っていた
慌て離し また 謝る
「それより 小陽ちゃん アイツに なんかされたかった? 怪我とか無い?」
< 11 / 24 >

この作品をシェア

pagetop