月は昼に恋を、する。
1日め
なんなんだ こいつら
いきなり人を呼び出しやがって
「で どういう関係なんですか? あなたは」
目の前には 銀縁メガネの 黒髪男
周りには 数人の男たち
ネクタイが紺色なのは 確か 二年だと 理事長が言っていた ちなみに 一年の俺は緑
全員 俺のほうを じっと見ている
…………何かしたか 俺?
「おい! 編入生 小陽ちゃんとどんな関係なのかと 聞いてるんだ!」
「は?」
小陽って あいつか
「あいつが どうしたんだよ?」
そういうと 騒ぎ出した
「お前 小陽ちゃんに あいつなんて 言ってるのかっ! 許さんっ よくも」
ひとりが 俺に 殴りかかろうとする
ドガッ
がしっ
「あっ 湊兎(みなと)さんっ 何するんですかっ!」
「おー すご」
銀縁メガネが 拳をすんでのところで掴むそれを一応誉める俺
「まだ 彼から 関係を聞いてないじゃないか
教えてくれたら 好きにするといい
で どういう関係なんだい?」
「べつに どういうか「満月っ!」
『えっ』