月は昼に恋を、する。
朝 起きると 4時
何時もよりも 早い
カーテンの向こうはまだ 薄暗くて 朝じゃないんだと 実感した

もう一度寝ても 学校には間に合うけれど 眠る気にはなれなかった

まったく 昨日の 手紙のせいでっ いや ゆーちゃんのせいか

「はあ~ 嫌って 言ったけど そうそう 簡単に 辞退できないよね~ どうしよ~」

そうだ 昨日 お風呂入ってない 朝風呂しよ
扉を少し開けると 起きているのは小陽だけらしく 物音が何一つしない
どうせ 二人仲良く抱き合ってねてるんでしょーね あの夫婦は

二人が起きないように
ゆっくりと扉を閉め 階段を下りる


えと お風呂は……こっち

ギイ パチ
電気を付け 小陽は 風呂に入るために 服を脱いで

浴室に入り

30分ほど 経過して 出て来た
「ドライヤー 使ったら 起きちゃうよね自然乾燥するか」
タオルでぱたぱたと 髪を拭きながら 階段をやはり 静かに上がる

ガザ ガサガサ

え? 今 あたしの部屋から聞こえた?
『ねぇ見つかったぁ? 黒の手紙』
『いえ まだです しかし あの篠夜家が人間の娘に手紙を出したのは本当でしょうか』
声は少年と女性のもの
『本当よ』
ガンッ 何かを蹴る音と バサッと散らばる音がした

あ ゴミ箱蹴った

『あたしのとこだけじゃ飽きたらず 他の女のところにも ちっ 10何人かアルらしいわ』
女性の声はかなり 悔しそうな声

なんの話してるの?

その時 小陽の髪から 滴ができ


ピチャン

『人間…『ちっ 人間の小娘 行くよっ』ちょっ お待ちくださいっ』
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