晴れのち雨ときどき曇り
「信用ないなぁ」

「だから、雨男なんでしょう?」

「そうだけどさ。でも、だから……良いでしょ?」

「図書室で、煩くしないなら……」

「うん!」

「ただし、期限付きで」

「期限付きか……。いつまでにする?」

「一週間くらい?」

「分かった。俺、頑張るから!」

「頑張ってどうにかなるものなの……?」

私は、意気込む雨谷君が可愛いく思えて、笑ってしまった。

その日は、そのまま雨谷君と話しただけで夢は終わった。

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