晴れのち雨ときどき曇り
俺は、沸々と込み上げる笑いを抑えることが出来なかった。
駄目だと思っても、俺は、クスクスと笑ってしまう。
彼女の発想は、面白いと思う。
それは、前にも思ったことだ。
遠くを見る様な真面目な顔で、そんなことを言うので余計に面白い。
俺が笑っていると、彼女も触発されたみたいに笑う。
その笑い声や、表情は、普通の同年代の子がするそれだった。
俺は、もっと、彼女に笑って欲しいと純粋にそう思った。
だって、とても楽しそうだから。
また、彼女の新たな1面を知った気がする。
その夜、俺は、寝る前にあのオムライスカッパを思い浮かべていた。
彼女は、オムライスが好きなんだろうか。
もし、また彼女の夢に行けたなら聞いてみようと思う。
俺はその夜、彼女に会った。
勿論、夢で。
夢の中で、俺と彼女はオムライスを食べた。
とても大きなオムライスだった。
それは食べきれる大きさではなかった。
オムレツ部分に2人で寝転がる構図は、まさに夢といった風だった。