晴れのち雨ときどき曇り

そう、俺は、日光アレルギー体質なのだ。

目から日光が入れば格好悪く涙がボロボロと溢れるし、痒みを伴うことだってある。

日光湿疹も持っているし、具合が悪くなることも珍しくない。


俺は、ひんやりとした心地好さを感じて目を開けた。


「日向君。大丈夫?」

額に当てられたのは、凍らせるタイプのペットボトルだった。

彼女は、心配そうに俺を見下ろしている。

「…悪い。夏バテ気味で」

俺はとっさに嘘を吐いてしまった。

「良かった。…もう少しで、救急車呼ぼうかと思ってました…」

俺は、差し出されたペットボトルのドリンクを受け取った。

「それ、止めてくれない」

はぁ、と息を吐いて起き上がる。

「それって、なんですか…?」

「ソレ。敬語」

「あ。…はい」

「いや、だから…」

「す、すみません…」


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