晴れのち雨ときどき曇り

星野は、俺の顔色を伺っている。

「星野って…俺のこと苦手だろ」

「えっ…?そんな事ないよ…うん」

星野の笑顔は、明らかに引きつっている。


(どっちだよ…。)

俺は、とりあえず星野を説得して駅前にある水族館に行くことにした。


大体、何で俺は今日の水族館行きを承諾したのだろうか。


「…日向君、入り口過ぎてます…」


ぐるぐると考え事をしている俺に向かって,彼女が言った。


「…あ、ゴメン」


俺は、やっと室内の涼しい場所に入ることが出来ると思い、少し安心した
< 94 / 121 >

この作品をシェア

pagetop