恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~



「・・・違うの!私は先生の事男の人として好きって言ってんの!」



きっと私顔真っ赤だと思う。


こんなにも勇気がいるのにもう言わせないでよ。




「おいっ、落ちつけよ。」




気づけば私は座っていた椅子から離れ、仁王立ちしていた。







「はぁ、お前よぅ・・」



「・・・」



椅子に座り直して先生の言葉を待った。







「・・・まだ16にもなってねーだろ?」



「もうすぐ16だもん、結婚だってできるよ。」





あと5日で16歳になるんだもん。





「っぷ、オーバーだな。」


先生は鼻に手を当てて笑う。



私本気なんだよ?






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