恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~

進まない作業内容を伝えると
先生は椅子に座り考えてくれた。


「先生、部活いいの?」

「困っている生徒みたら立ち去れないだろ?」


こんな格好いいセリフ、サラッと言っちゃうなんて・・・



あ、ペンを持つ先生の手

ゴツゴツしてる・・・

爪指に似合わず丸っこいんだ。


新たな小さな発見。




ペシッ!


「あてっ!」

「お前今言ったこと聞いてねーだろ」

持っていたペンで叩かれた。



叩かれても顔がニヤけてくる。

緩む頬に先生はもう一回説明してくれる。





二人だけの空間・・・

このまま時が止まればいいのに。













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