ちぇりーらぶ


ドンッ



「いでっ!!」

「痛っ!!」


あたしは思わず
しりもちをついた。


――ッチッ
…飛び出してくんなよ。


心の中で舌打ちをした。


「悪い。大丈夫か??」

ぶつかってきた奴が
手をさしのべた。



え…この声…。



あたしはパッと顔を上げた。


「ヨウくん…」

「来夢…!」


やっぱり…この声は
ヨウくんだったんだ。

そう思った瞬間、
涙があふれてきた。


「ウッ…ヒック…ウッ」

「来夢…」



ギュッ



あたしはヨウくんに
いきなり抱きしめられた。
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