ちぇりーらぶ
「ごめんっ!!」
「え…?」
「本当に悪かった!ごめん。
でも、信じてくれ…。俺の
本当にキスしたい人は来夢。
お前だけだ。信じてくれ」
よく見ると、ヨウくんは
うつむきながら、
涙を流していた。
立派な男泣きだった。
その姿は逆に
いとおしくさえ思えた。
「信じてくれないかも
しれない。言い訳に
しか聞こえないかも
しれないけど、
俺は…寂しかったんだ。
来夢と一緒にいれなくて、
自分のせいだって
ことはわかってる。
遊園地に誘われて
嬉しかった。ケンカ中
にも関わらず…ね。
実際、俺は勘違いして
いたんだ。来夢は俺の
こと全部わかってるって。
でも、俺は音夢と
行動することになって、
観覧車に乗って、音夢の
横顔見てたら、来夢が
無性に恋しくなってさ。
気づいたら
音夢にキスしてた。
音夢にも、来夢にも、
一夜にも本当に悪いこと
をしたと思ってる。
でも、これだけは
知ってて欲しい。
俺が本当に
好きなのは、来夢だ」