ちぇりーらぶ


「今はまだ結婚できないけど、
俺達が大人になって
俺がもっと豪華な指輪
買えるようになったら…


その時は………


結婚してくれないか??」



ヨウくんの顔は
いつにもまして真剣だった。


自然に涙が溢れてきた。


「はいっ!こちらこそ
よろしくお願いします!!」


ヨウくんはニッと笑った。


「んじゃ、それまでは
その指輪で勘弁な」

「これでも十分嬉しいよ」

「ハハッ!ありがとうな
来夢。俺、来夢と出会えて
本当によかったと思うよ」

「あたしも…」




「あ、実は俺もそれ
持ってるんだぜ」

「え??」

「ホラ」


ヨウくんは手を
ヒラヒラさせた。

全く同じものがヨウくんの
指にはまっていた。


「ペアリングだ…」


「それにな…ホラ」
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