ちぇりーらぶ


そう思い、少し頬を
ピンクにさせながら
キョロキョロしている
来夢をチラッと見る。


髪をおだんごにして
淡いピンクのワンピースを
着ている来夢は
いつもよりかわいい。



グッ!!


手に力を込めて言った。



「来夢…。今まで
ありがとうな」

「何!?いきなり!
なんか照れるじゃん」

「今まで待たせてごめんな」

「え…何が??」

「はい」



握っていた手を開いた。


「あ……」


俺はずっと小さな
藍色の箱を握っていた。


「来夢、開けてみて」


来夢はおそるおそる開けた。



「わぁっ!」
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