LINK~繋がり合うもの~
「まず、彼女の周りに結界を張ります。
少し、コチラの結界が弱くなる可能性があるので、注意して下さい」
魔術書を片手に紫苑が結界から出ると、雲河に結界を施した。
「それで、何を行った?」
準備を済ませたところで、萌黄が再び問う。
「……血で魔法陣を描いて……そしたら《何か》が出て来たの…」
「…何か…?」
雲河の言葉に紫苑は怪訝な表現をする。
「血で《魔法陣を描いただけ》ですか?」
紫苑の問いかけに雲河は素直に頷く。
「…それでは、これは初めから仕組まれたモノということですね…」
わずかな苛立ちを含んだ冷ややかな声がその場に響く。
少し、コチラの結界が弱くなる可能性があるので、注意して下さい」
魔術書を片手に紫苑が結界から出ると、雲河に結界を施した。
「それで、何を行った?」
準備を済ませたところで、萌黄が再び問う。
「……血で魔法陣を描いて……そしたら《何か》が出て来たの…」
「…何か…?」
雲河の言葉に紫苑は怪訝な表現をする。
「血で《魔法陣を描いただけ》ですか?」
紫苑の問いかけに雲河は素直に頷く。
「…それでは、これは初めから仕組まれたモノということですね…」
わずかな苛立ちを含んだ冷ややかな声がその場に響く。